地域地震係数

いろいろと趣味に生きている設計士のとみ~です。

 

前回ちょろっとお話に出しました「地域地震係数Z」

今日はこのお話をさせて頂きますね~

 

地域地震係数とは・・・

全国地域別で定められた耐震に対しての強度の「補正係数」のこと。

 

耐震基準は全国一律だと思われている方も多いかとは思いますが、

じつは過去の地震記録等などを元に、各県ごとに補正する数値が定められております。

強度に対して (1.0~0.7)までを定めていて、

 ・東京、大阪は1.0

 ・秋田・新潟・広島は0.9

 ・熊本は0.9~0.8のようです。

これは何かと言いますと、地震が起きにくい地域は地震力を低減して考えてもよい

という考え方になります。

例えば、「東京で建てられる建物の耐震基準を100%とすると、秋田県では90%の強さで建ててもよいですよ」ということになります。

ただし、これはあくまでも任意規定なので削減しても、しなくてもよい事になります。

 

では静岡県はどうなのでしょう。

建築基準法では静岡県は1.0に定められております。

ただし、静岡県の条例で定められている「静岡県建築構造設計指針」で、任意規定では

ありますが、

なんと!! 1.0→1.2で計算する事となっております。

昔から「地震が来るぞ 地震が来るぞ」と言われて来ただけ地震の関心度が

高いですね。

当社ももちろん1.2で計算しております。

ですがこの度、東海トラフ巨大地震に備え静岡県では任意だったものが義務に変更されました。

 

https://www.pref.shizuoka.jp/kenmin/km-320/kensasitu/documents/zs_tirasi.pdf

県の広告を見つけましたのでよかったら参考まで・・・

今年の10月から実施されるようです。

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去年の年末の新聞ですが、静岡県ならではですね。

それではまた~